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Archive for 11月, 2009

ヴィンテージ管の販売開始のお知らせ

金曜日, 11月 27th, 2009

ヴィンテージ管 販売開始のお知らせ

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

本日より、ヴィンテージ管の販売を開始します。

初回は、12AU7 RCAで、1950年代の初期ブラックプレートもあります。

といっても、ヴィンテージ管は、以前より販売しておりましたが、ネットに公開せずに、お問い合わせがあった場合にのみご案内するという販売形態をとっておりました。

しかしながら、最近は、お電話でのヴィンテージ管の御注文も増えてまいりましたので、ネットでの販売に踏み切った次第です。

ヴィンテージ管は、今から、60年も前の製品も多数あり、現行品とは比べモノにならないほど、エージングの重要性が増します。弊社では、現行品よりもシビアな管理スケジュールで48時間エージングと、全数検査を実施し、合格したものだけを販売しております。また、150日間という長期間の保証も付いておりますので、安心してご使用いただけます。

ヴィンテージ管は、数量に限りがあり、いわゆる一点ものです。

最も感心があるのは、サウンドだと思いますので、現行管とヴィンテージ管とを聴き比べてみてください。

現行管のサウンドを聴く

ヴィンテージ管のサウンドを聴く

ヴィンテージ管は、少しづつアップしてゆきますので、是非ご期待ください。

 

ヴィンテージ管の販売ページを見る

教えて、ヴィンテージ管とは?

 

2009.11.27                              

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© 2009 VINTAGE SOUND

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パワー管交換の前に見て下さい。

オーダーメイドの「真空管選び

真空管聴き比べ 新曲49曲 到着!&ヴィンテージ管の販売予定

日曜日, 11月 22nd, 2009

真空管聴き比べ 新曲49曲 到着!&ヴィンテージ管の販売予定

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

真空管聴き比べSOUND BARについて、Dr.Subsonic氏より49曲の新曲が到着しました。

画像は、音色、サステイン、解像度、明瞭度、ダイナミックレンジの要素を評価した評価シートや、進行表、そして、大切な音源CDです。

真空管聴き比べ新曲49曲

今回は、ヴィンテージプリ管12AX7 RCA ブラックプレート、Telefunkan スムースプレート、リブプレート、Siemens、Ei、Mullardおよび笛吹童子 Amperexと、パワー管EL34 Svetlana Sロゴ、エレクトロハーモニクス、ムラード、China、Valve Art、TAD、RUBYおよびグルーヴチューブの組み合わせ49曲です。

今回も、ヴィンテージプリ管であるブラックプレート、テレフンケン、ムラードのサウンドです。近日中にストリーミングサーバーにアップしますのでご期待ください。

追伸:近日中に、弊社でストックしているヴィンテージ管(RCA 12AX7, 12AU7, 12AT7, 6SN7GT, EL34)のネット販売を開始いたします。全管は、現行品と同様に、エージング、チェック済みで、保証もきっちりとおつけします。私が鑑定した厳選品です。すべてのヴィンテージ管は、1点モノでの販売となります。

2009.11.22                               

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ギターアンプをアップグレードするには(その6)

土曜日, 11月 21st, 2009

プリ管のゲインについて

サウンドデザインにおいては、プリ管のゲインが重要となります。ここで、プリ管のゲインは、増幅率のことで、同一規格・ブランドであっても、ゲインにはバラつきが必ず存在します。

例えば、同一規格・ブランドのプリ管として、12AX7 エレクトロハーモニクスが100本あるとします。これら100本のゲインを専用測定器で測定すると、ゲインの高いもの、低いもの、その間のものが存在し、ある幅で分布します。なお、ヴィンテージサウンドでは、自社でゲイン測定したプリ管を「低ゲイン」、「中ゲイン」および「高ゲイン」という3つのゲインに仕分けして販売しております。

ここで、注意すべきは、どのゲインを選ぶかによって、サウンドが変化します。具体的には、つぎの通りです。

  • 高ゲイン→歪みやすくなる
  • 低ゲイン→歪みにくくなる
  • 中ゲイン→これらの中間

つまり、プリ管のゲインにより、サウンドをコントロールすることができるのです。一般販売店では、ゲインが明示されておりませんので、かかるコントロールをすることは不可能で、運まかせのサウンドとなってしまいます。

 

パワー管のパワーについて

サウンドデザインにおいて、もう一つの重要なファクターは、パワー管のパワーです。ここで、パワー管のパワーは、パワー管を流れる電流の大きさで、同一規格・ブランドであっても、パワーにはバラつきが必ず存在します。この点は、プリ管と同様です。

例えば、同一規格・ブランドのパワー管として、EL34 ムラードが100本あるとします。これらの100本のパワー(電流)を専用測定器で測定すると、パワーの高いもの、低いもの、その間のものが存在し、ある幅で分布します。なお、ヴィンテージサウンドでは、自社でパワー測定したパワー管を「低パワー」、「中パワー」および「高パワー」という3つのパワーに仕分けして販売しております。

ここでも、注意すべきは、どのパワーを選ぶかによって、サウンドが変化します。具体的には、つぎの通りです。

  • 高パワー→音の輪郭がはっきりしたクリアサウンド
  • 低パワー→音の輪郭にグラデーションがかかったソフトサウンド
  • 中パワー→これらの中間

このように、パワー管のパワーによっても、サウンドをコントロールすることができるのです。一般販売店では、これらのことを意識した販売形態をとっておりませんので、効果的なコントロールは、難しいと思います。

 

サウンドデザイン1(基準サウンド)

サウンドデザインの目的は、上述プリ管のゲインとパワー管のパワーとの組み合わせで、サウンドをコントロールすることです。3種類のゲイン(低ゲイン、中ゲインおよび高ゲイン)と、3種類のパワー(低パワー、中パワーおよび高パワー)との組み合わせですから、都合9種類(3×3)のサウンドを作り出すことができます。

最初のサウンドデザイン1は、中ゲインと中パワーとの組み合わせで、9種類のちょうど中間に位置する基準サウンドです。この基準サウンドは、当たり外れが少ない万人向けのサウンドであるため、最初に真空管を導入する場合に好適です。

  • プリ管→中ゲイン
  • パワー管→中パワー

サウンドデザイン1

なお、真空管聴き比べ Sound Barでは、中ゲインのプリ管、中パワーのパワー管が採用されており、この基準サウンド(本サウンド)が再生されるようになっています。

従って、真空管聴き比べ Sound Barのサウンドが気に入った場合には、中ゲインのプリ管と中パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン2(歪みにくくなる!)

つぎに、基準サウンドに対して、パワー管は、中パワーのままで、プリ管を中ゲインから低ゲインに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも歪みにくくなり、クリーンがキレイに出るようになります。歪み過ぎを抑制したい場合に有効な手法です。

  • プリ管→低ゲインに変更
  • パワー管→中パワーのまま

サウンドデザイン2

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、歪み過ぎと感じた場合には、低ゲインのプリ管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン3(歪みやすくなる!)

つぎに、基準サウンドに対して、パワー管は、中パワーのままで、プリ管を中ゲインから高ゲインに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも歪みやすく、より深いディストーションが得られるようになります。歪み不足を改善したい場合に有効です。

  • プリ管→高ゲインに変更
  • パワー管→中パワーのまま

サウンドデザイン3

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、歪み不足を感じた場合には、高ゲインのプリ管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン4(ソフトになる!)

つぎに、基準サウンドに対して、プリ管は中ゲインのままで、パワー管を中パワーから低パワーに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも、音の輪郭にグラデーションがかかりソフトなサウンドになります。聴き疲れ改善や、他楽器よりも出過ぎるギターサウンドを抑制したい場合に有効です。

  • プリ管→中ゲインのまま
  • パワー管→低パワーに変更

サウンドデザイン4

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、聴き疲れを感じた場合には、低パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン5(クリアになる!)

つぎに、基準サウンドに対して、プリ管は中ゲインのままで、パワー管を中パワーから高パワーに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも、音の輪郭がハッキリし、クリアなサウンドになります。存在感を高めたり、他楽器よりも前に出したい場合に有効です。

  • プリ管→中ゲインのまま
  • パワー管→高パワーに変更

サウンドデザイン5

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、クリア不足を感じた場合には、高パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン6(クリアで歪みやすくなる!)

つぎに、基準サウンドに対して、プリ管を中ゲインから高ゲインに変更するとともに、パワー管も中パワーから高パワーに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも、音の輪郭がハッキリし、クリアでかつ歪みやすいサウンドになります。存在感を高めたり、他楽器よりも前に出したい場合であって、歪み不足も改善したい場合に有効です。

  • プリ管→高ゲインに変更
  • パワー管→高パワーに変更

サウンドデザイン6

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、歪み不足およびクリア不足を感じた場合には、高ゲインのプリ管と高パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン7(クリアで歪みにくくなる!)

つぎに、基準サウンドに対して、プリ管を中ゲインから低ゲインに変更するとともに、パワー管も中パワーから高パワーに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも、音の輪郭がハッキリし、クリアでかつ歪みにくいサウンドになります。存在感を高めたり、他楽器よりも前に出したい場合であって、歪み過ぎも抑制したい場合に有効です。

  • プリ管→低ゲインに変更
  • パワー管→高パワーに変更

サウンドデザイン7

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、歪み過ぎおよびクリア不足を感じた場合には、低ゲインのプリ管と高パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン8(ソフトで歪みにくくなる!)

つぎに、基準サウンドに対して、プリ管を中ゲインから低ゲインに変更するとともに、パワー管も中パワーから低パワーに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも、音の輪郭にグラデーションがかかり、ソフトでかつ歪みにくいサウンドになります。聴き疲れ改善や、他楽器よりも出過ぎるギターサウンドを抑制したい場合であって、歪み過ぎも抑制したい場合に有効です。

  • プリ管→低ゲインに変更
  • パワー管→低パワーに変更

サウンドデザイン8

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、歪み過ぎおよび聴き疲れを感じた場合には、低ゲインのプリ管と低パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

 

サウンドデザイン9(ソフトで歪みやすくなる!)

最後に、基準サウンドに対して、プリ管を中ゲインから高ゲインに変更するとともに、パワー管も中パワーから低パワーに変更してみましょう。

すると、基準サウンドよりも、音の輪郭にグラデーションがかかり、ソフトでかつ歪みやすいサウンドになります。聴き疲れ改善や、他楽器よりも出過ぎるギターサウンドを抑制したい場合であって、歪み不足も改善したい場合に有効です。

  • プリ管→高ゲインに変更
  • パワー管→低パワーに変更

サウンドデザイン9

真空管聴き比べ Sound Barを聴いて、歪み不足および聴き疲れを感じた場合には、高ゲインのプリ管と低パワーのパワー管を選択すれば良いのです。

つづく

2009.11.21                                

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ギターアンプをアップグレードするには(その5)

金曜日, 11月 20th, 2009

アップグレードの第三ステップは、サウンド変数を知ること

サウンド変数とは、ギターサウンドに影響を与える真空管要素を指します。数学の変数xと同じで、サウンド変数を変化させると、結果も変化するという考え方です。ここで、スピーカーから出力されるギターサウンドを関数f(x)と定義すると、ギターサウンドは、サウンド変数の関数ということができます。それを数式表現すると、つぎのようになります。

ギターサウンド=f(x1, x2, x3, x4, x5, x6, x7, x8, x9)

  • x1:プリ管の規格(12AX7、12AT7等)
  • x2:プリ管のブランド(EH、JJ等)
  • x3:プリ管のゲイン(低ゲイン、中ゲイン、高ゲイン等)
  • x4:パワー管の規格(EL34、KT88等)
  • x5:パワー管のブランド(Gold Lion、Svetlana等)
  • x6:パワー管のパワー(低パワー、中パワー、高パワー等)
  • x7:整流管の規格(5AR4、5U4GB等)
  • x8:整流管のブランド(EH、JJ等)
  • x9:整流管の特性(双極マッチ等)

これらのサウンド変数x1〜x9のうちどれを変化させても、ギターサウンドは必ず変化します。例えば、サウンド変数x2、すなわち、プリ管12AX7のブランドをEHからJJに変更した場合には、JJ特有のサウンド成分が加味されるため、おのずと、出力されるギターサウンドもJJ寄りに変化します。

また、サウンド変数x3、すなわち、プリ管のゲインを低ゲインから高ゲインに変更した場合には、歪みやすいサウンドに変化します。さらに、サウンド変数x6、すなわち、パワー管のパワーを低パワーから高パワーに変更した場合には、音の輪郭がはっきりし、クリアーなサウンドに変化します。

このように、サウンド変数の変更によりサウンドを自由自在にコントロールすることができます。サウンド変数の最適化を図ることこそが、理想サウンドの実現につながります。

 

アップグレードの第四ステップは、サウンドデザインという考え方を知ること

上述したサウンド変数のうちプリ管のゲインと、パワー管のパワーに着目して、サウンドをコントロールするという考え方が、ヴィンテージサウンドがご提案している真空管によるサウンドデザインです。

サウンドデザインの考え方

この図表は、真空管聴き比べ SOUND BARの再生画面で表示されておりますので、見覚えのある方も多いと思います。同図には、サウンド変数としてのプリ管のゲインとパワー管のパワーとを最適化することにより、9種類のサウンドをデザインできる概念が表示されております。

横軸は、プリ管のゲインに対応しており、ギターアンプの場合には、歪み度合いを表しております。横軸上の3つの真空管マークは、左から「低ゲイン」、「中ゲイン」および「高ゲイン」に対応しております。

一方、縦軸は、パワー管のパワーに対応しており、ギターアンプの場合には、クリアさを表しております。縦軸上の3つの真空管マークは、下から「低パワー」、「中パワー」および「高パワー」に対応しております。

以下では、サウンドデザインの詳細についてお話をしてゆきます。

 

つづく

2009.11.20                                

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ギターアンプをアップグレードするには(その4)

木曜日, 11月 19th, 2009

ギターアンプのアップグレード方法論

ギターアンプのアップグレードを検討するには、アップグレード対象のパーツ、パーツ交換の容易性、費用対効果を考えながら、優先順位をつける必要があります。アップグレード対象のパーツは、ギターアンプを構成する真空管、コンデンサ、固定抵抗、可変抵抗(ポット)、ジャック、配線材、ハンダ等を指し、ギター信号が通過するものです。これらのパーツのうちどれを交換しても、サウンドを変化させることができますが、変化量にはかなりの差があります。

結論から言うと、能動素子としての真空管が変化量が最も大きく、それ以外の受動素子としてのコンデンサ、固定抵抗、可変抵抗(ポット)等は、真空管よりも変化量が少なくなります。これは、真空管に増幅作用があるからです。

つぎにパーツ交換の容易性については、はじめからソケットを介して着脱自在に設計された真空管に軍配が上がります。その他の受動素子(コンデンサ等)は、ハンダ付けされているため、気軽に交換という訳にはいかずハードルが高くなります。また、ハンダ作業には、電子回路の知識が不可欠であるとともに、経験とコツがいります。

かかる状況を総合的に判断すれば、費用対効果があるのは、真空管であるということができます。従って、アップグレードの優先順位としては、はじめに、真空管交換でお気に入りのサウンドに改善した後、つぎのステップとして、受動素子を交換してみるという流れになります。

 

アップグレードの第一ステップは、真空管の構成を正確に把握すること

真空管交換によるアップグレードを決意したら、最初の仕事は、ギターアンプのキャビネットを開けて、実装されている真空管の構成を正確に把握してください。具体的には、真空管を1本1本外して、管壁にプリントされている規格(12AX7、EL34等)、ブランド(Sovtek等)、本数をつぎのように紙に書き出してください。なお、真空管を戻す際、実装位置を間違わないように気をつけてください。

  • プリ管 12AX7WA Sovtek 3本
  • プリ管 12AX7B China 2本
  • パワー管 EL34B TAD 4本
  • 整流管 5AR4 Sovtek 1本

くれぐれも、楽しようとして、取り扱い説明書に記載されている真空管リストで真空管の構成を把握することは禁物です。特に、中古アンプの場合には、前オーナーが別の真空管に交換していると、実体と乖離してしまうからです。

 

アップグレードの第二ステップは、現状サウンドと真空管の構成との相関関係を理解すること

物事には必ず原因と結果がありますが、ギターアンプの場合には、真空管の構成が原因で、その結果がスピーカーから出力されるギターサウンドとなります。つまり、現状サウンドが悪い原因は、真空管の構成にあるのです。逆に言えば、真空管の構成を変更することで、サウンドを改善することができるのです。このように、現状サウンドと真空管の構成とは、深い相関関係がありますので、これを理解してください。

例えば、現状サウンドが歪みにくいと感じた場合、「ゲインが低いプリ管が実装されている」、または「プリ管の経年劣化によるゲイン低下」が原因となりますので、高ゲイン指定のプリ管に交換することで、歪みやすいサウンドに改善することができます。

また、現状サウンドの輪郭がぼやけていると感じた場合、「パワー管のパワーが低い」ことが原因となりますので、高パワー指定のパワー管に交換するか、バイアス調整でサウンドの輪郭がはっきりしたクリアなサウンドに改善することができます。

さらに、現状サウンドの低域が出ないと感じた場合、プリ管とパワー管のキャラクタおよび組み合わせが悪いことが原因となりますので、低域が出る組み合わせに変更することで、低音が締まったサウンドに改善することができます。

 

つづく

2009.11.19                                  

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ギターアンプをアップグレードするには(その3)

火曜日, 11月 17th, 2009

理由は、真空管が周波数フィルターだからです。

真空管を交換すると、高域が出たり、逆に低域が出たりして、なぜ、サウンドが変化するのでしょうか。

理由は、真空管が周波数フィルターとしても機能しているからです。周波数フィルターは、サウンド信号に含まれる全周波数のうち特定の周波数成分だけを通過させる役目を果たします。さらに、真空管の場合には、増幅機能もありますから、特定の周波数成分が強調され、フィルターとしては能動的に動作します。

ここで、一眼レフカメラのレンズも周波数フィルターの一種です。レンズの場合には、サウンド信号よりも高い周波数(可視光線)を扱いますが、原理は真空管の場合と同じです。つまり、一眼レフカメラの場合、レンズを透過する光に対してフィルタ作用が生じるため、光カメラボディは同じでも、レンズを変えると、同じ被写体であっても、色味や全体の感じを変化させることができます。

ギターアンプの場合には、プリ管という第一周波数フィルターと、パワー管という第二周波数フィルターという2つの周波数フィルターが使われております。サウンド信号は、第一周波数フィルター(プリ管)を通過する際に一回目のサウンド変化を受け、第二周波数フィルター(パワー管)を通過する際に二回目のサウンド変化を受けて、スピーカーから出力されます。

真空管は、増幅機能だけが注目されがちですが、周波数フィルターとしての機能を知らないと、闇雲に真空管を交換しつづけるというスパイラルに入り込んでしまいます。

真空管の特性を知ることが、理想サウンドを作り出す上で最も重要な一歩ということができます。

 

プリ管が立派でも、パワー管の選び方を間違えると、全てが台無しになるケース

上述では、プリ管にECC803S JJ ゴールドの中ゲイン(ハイエンドクラス)、パワー管に KT77 JJの中パワー(ハイエンドクラス)を使い、太い低音サウンドを実現した成功例についてご紹介いたしましたが、プリ管はそのままで、パワー管として、EL34B TADの中パワー(ハイエンドクラス)を選んでしまうと、サウンドはどうなるでしょうか。

パワー管の失敗例

このサウンドを聴く

理想としていた低音指向ではなく、逆に高音指向のサウンドとなってしまいました。

期待ハズレの失敗例です。

このように、パワー管の選び方を誤ると、いかにプリ管が立派でも、台無しになってしまいます。

 

逆に、パワー管が立派でも、プリ管の選び方を間違えると全てが台無しになるケース

今度は、逆に、パワー管はそのままで、プリ管として、12AX7WA Sovtek 中パワー(ハイエンドクラス)を選んでしまうと、サウンドはどうなるでしょうか。

プリ管の失敗例

このサウンドを聴く

このケースも、理想としていた低音指向のサウンドと、真逆の高音指向のサウンドになってしまい、上述のパワー管の誤選択のケースよりもその傾向が顕著です。

これも期待ハズレの失敗例です。

 

プリ管とパワー管とをバランス良くデザインすることが肝心

上述した2つのケースから明らかなように、プリ管だけに注目しても、パワー管だけに注目してもダメで、プリ管とパワー管とをバランス良くデザインすることが、理想サウンドへの近道となります。

とは言っても、プリ管とパワー管との組み合わせの多さ、環境、個人の好み等の要素が複雑に絡みあうため、選ぶこと自体が非常に難しいのが現実です。

真空管のセレクトには、長年の経験と情報がモノを言います。

是非、ヴィンテージサウンドのオーダーメイド真空管セレクト(無料)をご活用ください。

 

つづく

2009.11.17                                    

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ギターアンプをアップグレードするには(その2)

土曜日, 11月 14th, 2009

そもそも、デフォルト真空管のギターサウンドは良くないのか?

ギターアンプにデフォルトで実装されている真空管のうち、ポピュラーなデフォルト真空管は、なんと言っても中国球です。ここで、オール中国球のギターサウンドを実際にお聴かせします。Dr.Subsonic氏のサウンド解析(レーダーチャートおよび評価)をチェックしながら、聴いてください。

オール中国球のギターサウンド

このオール中国球のサウンドを聴く

いかがでしたか?

硬く、高音がきつめであることが特徴ですので、残念ながら低音が出ません。また、全体的にノイズ成分が多いのも特徴ですので、クリアさに欠けます。このサウンドを良しとするかは好みの問題となりますが、真空管を交換することで、同じアンプで、低音を出すことも可能となります。

 

真空管の選び方一つでサウンドがこんなにも激変します。

つぎに、オール中国球から、プリ管をECC803S JJ ゴールドの中ゲイン(ハイエンドクラス)に、パワー管を KT77 JJの中パワー(ハイエンドクラス)に変えてみましょう。するとどうでしょうか、オール中国球の場合の上記レーダーチャートと、以下レーダーチャートとを比較すると、正反対のキャラクタに激変しているのに驚かれることでしょう。もちろん、同じアンプで、セッティングもギターも同一です。

低音サウンドの真空管組み合わせ

このサウンドを聴く

いかがでしょうか。

あれだけ高音指向のキャラクタは、正反対の低音指向となり、ダイナミックレンジ、明瞭度、サステインが軒並み向上し、まるで別のギターアンプになったようで、まるで魔法のようです。

これが、ヴィンテージサウンドが最も得意とするサウンドデザインの考え方です。

真空管一つでこれだけ自在にキャラクタを変化させることができ、これが真空管アンプの真骨頂です。

もっと別の組み合わせを聴きたい方は、真空管聴き比べ SOUND BAR(無料)でお楽しみください。

 

つづく2009.11.14                                     

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ギターアンプをアップグレードするには(その1)

金曜日, 11月 13th, 2009

まずは、理想とするギターサウンドを想像してみてください。

このタイトルを見て、すでに頭の中では、憧れのギタリストのソロ演奏シーンとともに、いつまでも聞いていたいギターサウンドが流れていることでしょう。

  • 心地よい倍音成分溢れるサウンド
  • 絹のように滑らかなシルキーサウンド
  • 太く、芯のある鋼のようにぶ厚い極太サウンド
  • どこまでもキレイに伸び、透明感溢れるクリアーサウンド

で、現実のギターサウンドはいかがでしょうか。

日々の業務で全国各地のギタリストとお話させていただいている経験からすると、理想サウンドを手にされている方は、全ギタリストの1割にも満たないと断言できます。残りの9割は、理想と現実のギャップの中で、あのエフェクターが良いという話を聞けば、それを試し、ネットであのシールドが良いという情報があれば、それを購入し、という試行錯誤に明け暮れているというのが実情です。

それでは、理想サウンドの獲得に成功している1割と、失敗している9割との差は、なんでしょうか。両者の間に、アップグレードにかけられる経済力の差はほとんどありません。むしろ、9割の方のほうが、あれやこれやと試行錯誤している分だけ、投資総額では勝っていると思います。

ずばり、その差とは、「情報の質」です。

つまり、事実に裏づけされた正確な情報を入手できれば、誰でも、理想サウンドを手に入れることができます。

その方法を知りたくはありませんか。

ヴィンテージサウンドには、そのための情報が蓄積されており、いつでもお客様にご案内できる環境があります。

しかも、無償です。

巷に溢れる都市伝説的な情報に振り回されているようでは投資額は増えても、いつまでもたってもゴールが見えてきません。

 

絶対に教えてくれないギターアンプメーカーの本音

各ギターアンプメーカーからは、何十種類ものアンプが発売されておりますが、適切な真空管交換でサウンドのアップグレードが図られることを高らかに告知しているところは残念ながらありません。

正確に申しますと、告知したくないというのがメーカーの本音です。

なぜでしょうか?

ずばり、アンプが売れなくなるからです。真空管をブラックボックス化して、アンプ本体側に注目させたいのです。

真空管交換で様々なサウンドを一台のアンプで作られると、アンプの買い換え需要が激減してしまい、メーカーの売り上げに悪影響を及ぼすことは容易に想像できます。

また、メーカーのアンプに最初から実装されている真空管は、さぞかし厳選された高級品と思っている方が非常に多いと思いますが、これも、幻想に過ぎません。

数十万円するアンプであっても、デフォルトで実装されているのは、最安価な中国球や、せいぜい、ロシア球の中でも廉価球です。無印やメーカーロゴがプリントされている真空管のほとんどは、中国球だと思ってまず間違いありません。

弊社のように真空管を専門とする者からすると、アンプ価格を抑えるために安価な真空管しか使えないというメーカーの本音をかいま見ることができます。

デフォルトの真空管は、自動車の標準タイヤ・ホイールのようなもので、過剰な期待は禁物です。

しかしながら、裏を返すと、アップグレードの余地が多く残されているということが言えます。

また、誤解されている方が非常に多いのが、グルーブチューブを純粋なメーカーだと思っている方です。グルーブチューブは、中国球やロシア球に自社ロゴマークをプリントして販売している会社で、いわゆるリブランド商社です。例えば、つぎのような対応関係となります。

  • GT-12AX7R2→Sovtek 12AXLPS
  • GT-12AX7R3→Electro Harmonix 12AX7
  • GT-ECC83S→JJ ECC83S

 

つづく2009.11.13                                    

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マイケルジャクソン This is it を観て

火曜日, 11月 10th, 2009

マイケルジャクソン 「This is it」 を観て

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

このところ、知的財産権関連のお堅い内容のブログでしたので、今回は、映画の話をします。

昨日、マイケルジャクソンの「This is it」を観てきました。これをお読みになっているお客様の中にも、多くの方がご覧になったと思います。

幻の7月ロンドン公演のリハーサル模様や、ロンドン公演のバックスクリーンで使うPVです。今年の3月から6月までに撮影されたものです。

私は、マイケルジャクソンの熱狂的なファンという訳ではありませんが、マイケルジャクソンが亡くなってから、数枚のCDを買い、ジャクソン5、ジャクソンズ、ソロの各時代のサウンドをここ最近聞いていますが、今聞いても、かっこよく、魂を揺さぶられる名曲ぞろいだなと、改めて感じています。

ここ10年くらいは、つまらないゴシップ記事ばかりが目立ち、本来のアーティストとしての才能にスポットが当たることがありませんでした。あれだけマイケルジャクソンを叩いていたマスコミは、手の平を返し、賞賛の嵐。

あの世のマイケルジャクソンは、今頃何を想っているのでしょうか。

そう言えば、マイケルジャクソンが亡くなった翌日の日経新聞に、宇宙空間で、地球をながめながら、あの世のマイケルジャクソンが月の上でムーンウオークをしている風刺画が掲載されておりました。なかなか、ウエットに富んでいる内容です。

マイケルジャクソンといえば、Thrillerや、Beat it、そして、「フォー」という激しいシャウトをイメージしてしまいますが、バラードにも心揺さぶられる名曲があります。Heal the word, Ben, 等です。これらの曲を聴いていると、マイケルジャクソンはやさしい人なんだなと感じることができます。

「This is it」は、リハーサルというよりも、ロンドン公演のコンサート会場のアリーナ最前列にいるような錯覚を何度も覚えました。数々の名曲がズラリと揃い、マイケルジャクソンが魂を込めて歌とパフォーマンスをしていました。あれだけ世界の精鋭が揃ったバックダンサーがいる中でも、50才のマイケルジャクソンが一番踊りがウマイのです。恐るべしマイケルジャクソンです。

Beat itは、Van Halenのギターソロが有名ですが、「This is it」では、女性のギターリストが弾いており、これがまた格好良く、ステージが盛り上がります。仕事柄、どうしても、アンプは何だろうとか、真空管は?とか考えてしまいますが、詳細はもちろん確認できませんでした。

マイケルジャクソンが生きていてロンドン公演が行われていたとしても、映画館で上映されることは無かったはずですから、これだけの大スクリーンと大音響で聴ける「This is it」は、ファンならずとも、貴重な体験です。

ご覧いただいていない方は、一生に一回のチャンスですので、是非ご覧ください。このクオリティと感動で1800円は安いです。間違っても、DVDが発売されてから観るなんてことはおっしゃらずに、映画館へ足を運びましょう。

かくゆう私も、あと1回は、観に行くつもりです。

できるならば、音響が良い映画館を選んでください。なんといってもコンサートですから。

マイケルジャクソン 良い音楽をありがとう。

2009.11.10                                     

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真空管と知的財産権(最終回)

日曜日, 11月 8th, 2009

ある日突然届いた商標権侵害警告のメール

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

最終回は、弊社で実際にあった話で、商標実務の傾向と対策としてお読みいただければ幸いです。

思い起こせば、2007年のある朝、パソコンを立ち上げ、メールをチェックしていると、見覚えの無いアドレスから商標権侵害うんぬんの内容のメールを発見。発信者は、テクソルという会社の鈴木社長という方。もちろん、面識はありません。

私は、特許業界に10年ほどおりましたので、「特許権侵害」、「訴訟」、「裁判」、「警告」等というキーワードがいつも飛び交っている環境にいた関係で、メール中の「商標権侵害」というキーワードを見ても、特段に驚くことはありませんでしたが、特許業界で体に染みついた感触が蘇ってくるのがわかりました。

「まずは、事実確認」

「つぎに、判例確認」

「そして、対抗策はどうするか?」

などと頭で考えながら、メール本文を読むと、信じられない驚愕の内容でした。

要旨は、「御社で販売しているSvetlana Cロゴは、テクソルが商標登録しているので、即刻、輸入および販売を中止されたい。」という内容でした。

つまり、商標法第36条に規定されている「差止請求権」の行使ということになります。この差止請求権は、商標法における水戸黄門の印籠に相当し、企業間においては、戦闘態勢つまり訴訟を意味します。従って、差止請求権は、企業、弁理士および弁護士が十分な調査と検討の上、100%勝てる見込みがある場合に限って行使されるもので、慎重の上に慎重を重ねられるべきものです。

 

ちなみに、商標法第36条(差止請求権)には、

第1項「商標権者又は専用使用権者は、自己の商標権又は専用使用権を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対し、その侵害の停止又は予防を請求することができる。」
第2項「商標権者又は専用使用権者は、前項の規定による請求をするに際し、侵害の行為を組成した物の廃棄、侵害の行為に供した設備の除却その他侵害の予防に必要な行為を請求することができる。」

と規定されております。

同条の通りであれば、ヴィンテージサウンドは、企業財産としての真空管(Svetlana Cロゴ)の全てを破棄しなければなりません。この当時のSvetlana Cロゴの在庫は、金額にして500万円くらいだったと思います。500万円がドブに?

このように、差止請求権は、他人の財産権をも奪うことができる強力な権利であるため、軽はずみには行使できないことがおわかりいただけたと思います。

 

こういうときは、慌ててはいけません。まずは、事実確認です。

この時点では、後述する理由により、私は、言いがかりであるという確信がありましたので、非常に冷静に対応することができました。

商標権侵害(特許権侵害、実用新案権侵害、意匠権侵害も同様)の警告が来たら、まず、することは、その権利が有効であるか否かを確認することです。まれに、存在しない商標権を楯に、ハッタリをかまして、賠償金を得るという詐欺行為もあるからです。

商標権の存在は、特許庁のホームページで当該商標登録公報を入手し、商標権者、登録商標、期限を確認します。登録商標が存在しないとか、期限切れ等の場合には、商標権自体が存在しませんから、警告は心涼しく無視するか、無効である旨を応答してください。

同様に、弊社でも公報を入手したところ、確かに、商標権者がテクソルで、登録商標もSvetlana Cロゴでした。

ここで、危機一髪となるところですが、残念ながらそうはなりません。

特許業界では常識なのですが、今回のケースは、いわゆる並行輸入問題で、最高裁の判例があり、商標権の侵害にあたらないという判決が出ております。

つまり、今回のケースでは、テクソルは、Svetlana Cロゴの日本代理店で、一方、弊社は、真正品(本物)のSvetlana Cロゴを、テクソル以外の海外正規代理店から輸入しているため、並行輸入して販売していることになります。

従って、最高裁の判例に該当し、商標権の侵害にはあたりません。

例えば、正規代理店のルイヴィトンジャパンやロレックスジャパンが、並行輸入のヴィトンバックやロレックス時計を販売している販売店に対して、輸入販売差し止め請求を行う場合と同じであり、真正品を販売している限りありえません。

この段階で、「誤報」であることを確信いたしましたが、最後のツメとして、特許時代の弁理士殿に経過を伝え、「絶対に大丈夫」というお墨付きをいただくとともに、「万が一訴訟でもめたら代理人になってやる」という心強いお言葉もいただきました。この弁理士殿からは、最高裁判決のポイントも教えていただき、理論武装ができあがりました。昔の仕事仲間は、本当にありがたいものです。

その判例は、「フレッドペリー事件」と呼ばれており、ポイントをご紹介します。

最高裁判所 平成15年2月27日判決、フレッドペリー事件

(平成14(受)第1100号)
「真正商品の並行輸入に該当するための要件は、以下の通りです。

1.当該商標が外国における商標権者又は当該商標権者から使用許諾を受けた者により適法に付されたものであること

2 当該外国における商標権者と我が国の商標権者とが同一人であるか又は法律的若しくは経済的に同一人と同視し得るような関係があることにより,当該商標が我が国の登録商標と同一の出所を表示するものであること

3 我が国の商標権者が直接的に又は間接的に当該商品の品質管理を行い得る立場にあることから,当該商品と我が国の商標権者が登録商標を付した商品とが当該登録商標の保証する品質において実質的に差異がないと評価されること

 

そして、テクソル 鈴木社長へ電話

メールのやりとりでは、誤解が生じるため、直接、私からテクソル 鈴木社長へ電話をかけさせてもらいました。社長同士の初対話です。このときのやりとりは、鮮明に覚えております。

「ヴィンテージサウンドの佐々木と申しますが、鈴木社長はいらっしゃいますか」

「はい、私です。」

「鈴木社長。今回の商標権侵害の件は、戦争という認識でよろしいでしょうか?」

「・・・・」

私はさらに続けて、「つまり、商標権侵害訴訟ということです。」

鈴木社長はあきかに驚いた様子でしたが。

私が、「商標権侵害の根拠を教えてください。」と尋ねると、

「商標登録されているからです。」とのお答え。

「担当弁理士に相談されましたか?誰のご判断ですか?」との問いに、

「相談していません。私の判断です。」とのお応え。

ここで、全ての線がつながりました。

以後、私は、並行輸入問題や最高裁判決について、ご説明し、差し止め請求権の誤用であること、弊社には一切瑕疵は無いこと、今後も輸入販売をおこなうことの三点を確認させていただきました。

一方、鈴木社長は、そこまで反応しなくてもという困惑した趣旨のことをおっしゃっていたような気がします。

最後には、テクソルの真空管の販売をしてほしいというのがメールの趣旨であったということをおっしゃっておりましたが、一連の件で、毅然と抗議するとともに、きっぱりとお断り申し上げました。

ここでは、詳細には書きませんが、話がまとまらなかった場合には、当該商標権を取り消すという対抗手段もあります。

以上が事の顛末です。

今回の件は、商標権を乱用した好例で、いわゆる正規代理店が非系列販売店に圧力をかける手法としては、比較的ポピュラーな手法であるということが言えます。

 

今のところ、残念ながらビジネスではテクソルさんとお付き合いするチャンスがありませんが、いつか鈴木社長とお目にかかる機会がありましたら、真空管Svetlana Cロゴを肴にゆっくりとお酒でも飲みたいものです。

2009.11.8                                        

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携帯サイトオープン

日曜日, 11月 8th, 2009

本日携帯サイトがオープンいたしました。

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

本日より、携帯からも、全真空管の閲覧と、御注文をすることができるようになりました。機能は、本PCサイトと全く同じで、クレジットカード決済、銀行振り込み、郵便振り込みおよび代引きにて決済可能です。

また、すでに、会員登録されているお客様も、PC用のパスワードをそのままご使用いただけますので、家でPC、出先で携帯という具合にどこでも、真空管をチェックすることがでます。

携帯で以下QRコードを読みとると、自動的に携帯サイトへ接続されます。

携帯サイトQRコード

皆様のご利用心よりお待ちしております。

2009.11.8                                       

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