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Archive for 2月, 2010

Diezel EINSTEIN ギターアンプの真空管測定

日曜日, 2月 28th, 2010

Diezel EINSTEIN ギターアンプの真空管測定

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

真空管聴き比べSOUND BARの制作でお世話になっているビジネスパートナーのDr.Subsonic氏がギターアンプのDiezel EINSTEINを購入されたということで、搭載されている真空管の測定を依頼されました。

私が誰も教えてくれない真空管の真実 プリ管編でデフォルト搭載のプリ管は特性が揃っていない旨を述べていることから、ご自身が実際に購入したアンプの実情を知りたいということです。

数日後、Dr.Subsonic氏よりパワー管およびプリ管が送付されてきました。

真空管聴き比べ新曲49曲

画像の左より、6550(TAD)が2本、12AX7(RUBY)が2本、12AX7(TAD)が4本の構成です。ギタリストの方ですと、TAD、RUBYという楽器店でメジャーな真空管が入っているという認識でしょうが、TAD、RUBYは、真空管メーカーではありませんので、中身は別のブランドです。

種明かしをすれば、6550(TAD)の中身は、6550 Svetlana Cロゴです。12AX7(RUBY)および12AX7(TAD)の中身は、共に中国製です。

早速、各真空管を測定してみました。

真空管規格 測定値 判定
6550 TAD Plate Current 43.3mA 合格
6550 TAD Plate Current 過電流 不合格
12AX7 RUBY Gain 92/103 バラツキ大
12AX7 RUBY Gain 98/89 バラツキ大
12AX7 TAD Gain 97/96 双極マッチ
12AX7 TAD Gain 85/96 バラツキ大
12AX7 TAD Gain 102/88 バラツキ大
12AX7 TAD Gain 93/101 バラツキ大

測定結果は、驚くべきものとなりました。

なんと、パワー管のうち、1本は、過電流でグロー放電が発生し、使用不可能でした。Dr.Subsonic氏に連絡したところ、グロー放電はアンプ実装時にも出ていたが、音は出ていたとのことでした。そうすると、パワー管2本のうち、1本が死んだ状態ですので、片肺運転ということになります。

従って、2本で50Wのアンプですから、半分の25Wで稼働していたことになります。買ったばかりのアンプなのに、信じられない結果となりました。

もっとひどい結果は、プリ管です。各ゲインのバラツキが非常に大きく、6本のうち、特性が揃った双極マッチはわずか1本で、その他5本は、バラバラ状態で、これでは、歪みやクリーンの正確な制御はできません。

いかがでしょうか。

とはいっても、世の中に出回っているアンプのほとんどは、このような実体ということができます。

だからこそ、弊社の存在意義があると信じて、今日もお客様へのコンサルティグに精を出したいと思います。

なお、Dr.Subsonic氏は、特性が揃った6550 TUNG-SOL 2本マッチと、12AX7 TUNG-SOL 6本マッチをお買い上げいただき、交換後、別次元サウンドのDiezel EINSTEINをご堪能されているようです。

2010.2.28                         

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真空管聴き比べ KT88シリーズ 制作開始 全608曲!

金曜日, 2月 26th, 2010

真空管聴き比べ KT88シリーズ 制作開始 全608曲!

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド® 代表の佐々木です。

真空管聴き比べSOUND BARについて、Dr.Subsonic氏よりKT88シリーズ第一弾の新曲が到着しました。

画像は、音色、サステイン、解像度、明瞭度、ダイナミックレンジの要素を評価した評価シートや、進行表、そして、大切な音源CDです。

真空管聴き比べ新曲49曲

KT88シリーズは、全608曲の制作予定で、2010年の夏には公開できると思います。現在は、EL34シリーズを公開しておりますが、KT88シリーズのご要望が多いため、制作に踏み切った次第です。

届いた音源より、本ブログでつぎの1曲を初公開します。

6550のサウンドを試聴する。(♪Dr.Subsonic, © 2010 VINTAGE SOUND)

6550は、KT88の互換球で、TUNG-SOL製、プリ管は、12AX7 Mullard、アンプは、Diezelを使用しています。

いかがでしょうか。

6550特有のレンジの広さや、音色がおわかりいただけたと思います。EL34シリーズとも比較すると一層特徴がハッキリします。

Dr.Subsonic氏には、半年もの長丁場で、KT88シリーズの音楽制作と評価をしていただきます。

私も含めて、全国のお客様も完成を楽しみにしております。

今日は、KT88シリーズの初出しをお目にかけました。

2010.2.26                         

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真空管フルオーダーメイドの実際(オーディオアンプのお客様)

火曜日, 2月 23rd, 2010

真空管フルオーダーメイドの実際(オーディオアンプのお客様)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

前々回は、メールによるギターアンプのコンサルティング事例について、ご紹介いたしましたが、実際には、メールよりも電話でのコンサルティングのほうが割合としては多いです。

電話でのコンサルティングは、お客様とのやりとりでライブ感があり、ギターやオーディオに対する思い入れやこだわりが手に取るように判りますので、サウンドのアップグレードに関して話しが弾みます。

電話の場合には、記録が残りませんので、ここでご紹介はできませんが、先日、新潟県のY様より、オーディオアンプ(サンバレー製)の高域が出にくくなるとのご相談をいただき、それに対処する真空管をアドバイスさせていただいたところ、昨日、大変うれしい御試聴のレポートを頂戴いたしましたので、Y様のご快諾を得て、ご紹介いたします。

From: ********
To: jp-sale@vintagesound.jp
Sent: Monday, February 22, 2010 9:09 AM
Subject: RE: [真空管発送のご案内] ご注文ありがとうございます。 No: 470

ヴィンテージサウンド 佐々木様

お世話になりました。Yともうします。

先日昼ごろ、電話で、KT88EHを購入したが、標準装備のEL34 (アンプはサンバレー製)に比べ、高音が出なくなり、困っている、 と相談した者です。
ご教授いただいた12AU7/ECC82 JJを購入し交換したところ、音質 が変化してびっくりしています。EL34ほどではないですが、高音 が出るようになり、音色が明るくなりました。
また、せっかくなので、併せて貴殿のHPに記載の各管のコメントや 六角形のチャート(?)を参考に、EL34管も買ってしまいました。
これも、いままで持っていたEL34とまったく違う音に驚きです(低音が出るようになり、さらに全体の音がしっかり出る(こういう のを「太い」というのでしょうか?)になりました)。

真空管の面白さにはまってしまいそうです。

なお、配送が大変スピーディーで、商品の到着を待っている者にとっては大変ありがたいです。

また、お世話になりますので、よろしくお願いします。

簡単ですが、お礼まで。
Y

——————————————————————————

この場を借りて、Y様ありがとうございました。

2010.2.23                         

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オーダーメイドの「真空管選び

バイアスフリー倶楽部がさらに便利になりました。

月曜日, 2月 22nd, 2010

バイアスフリー倶楽部がさらに便利になりました。

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

バイアス調整を不要とするバイアスフリー倶楽部は、ギターアンプ、オーディオアンプの納入実績が2000台を越え、大変ご好評をいただいているサービスですが、かねてより、「申込書をワード形式で提供して欲しい。」、「プリンタが無いのでメールでも申し込みできるようにして欲しい。」とのご要望をいただいておりました。

これらのご要望にお応えして、本日より、申込書を従来のPDF形式に加えて、ワード形式でもダウンロードできるようになりました。ワード形式ですと、お客様のPCで編集できますので、手書きの手間を省くことができます。

詳細は、バイアスフリー倶楽部のページをご参照ください。

また、メールでのお申し込みもできるようになりましたので、専用ページをご参照ください。

さらに、バイアスフリー倶楽部に関する「良くある質問」もコンテンツ追加しております。

一人でも多くの皆様のバイアスフリー倶楽部のご利用を心よりお待ちしております。

2010.2.22                          

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オーダーメイドの「真空管選び

真空管フルオーダーメイドの実際(ギターアンプのお客様)

日曜日, 2月 21st, 2010

真空管フルオーダーメイドの実際(ギターアンプのお客様)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

いきなりですが、ヴィンテージサウンドのメイン業務は、真空管販売ではありません。

「真空管専門店なのに何故?」という声が聞こえてきそうですが、メイン業務は、真空管のコンサルティングです。

コンサルティングとしては、真空管サウンドの改善、アップグレード、真空管トラブルの解決等が挙げられます。業務時間のほとんどは、コンサルティングに費やされ、真空管販売は、そのおまけのようなサブ的な位置づけとなります。

それでは、どのようにコンサルティングをして、お客様にどのようにご満足いただいているかという実例をご紹介いたしましょう。

宮城県のI様のギターアンプについてフルオーダーメイドの音作りをお手伝いさせていただいた例です。

今回は、I様よりご快諾をいただき、個人情報を除き、全て原文で記載しております。

全てメールでのやりとりで、最終的には、バイアスフリー倶楽部をご利用いただいた上で、アップグレードを実現されました。

では、そのやりとりをご覧くださいませ。

 

宮城県のI様からの1通のメール

From: ******
To: jp-sale@vintagesound.jp
Sent: Thursday, January 14, 2010 1:44 AM
Subject: ギターアンプの真空管について質問(見積もり)です。

【真空管購入のご予算】

〜20000円くらい

【真空管アンプ種別】(該当を残してください)

・ギターアンプ
【真空管アンプのメーカーおよび型番】

MESA/BOOGIE MARK IV

【アンプの全真空管の構成(規格、ブランド、本数)】

6L6 4本
12AX7 5本

※プリ管で8割、パワー管で2割の割合でサウンドが決定されます。また、プリ管とパワー管の組み合わせのセレクトが重要となります。

【よく聴く(または弾く)ジャンル】(該当を残してください。複数回答可)

・フュージョン
・その他(HR/HM)

【現状サウンドで気になる点】

ハイゲインサウンド設定時耳障りな高音が出てしまう。時間経過と共に音量が若干下がる。購入時より歪みが弱く感じる。

【目指したいサウンド】(自由フォーマットです。理想サウンドを教えてください。)

良く歪み、ローミッドが強く且つハイも抜けるサウンド。粒立ちが良く、キメが細かくシルキーでウォームなサウンド。

【その他ご要望】(気になること、真空管のこと、何でもお問い合わせください。)

 

ヴィンテージサウンドからコンサルティングのご返信

From: 真空管専門店のヴィンテージサウンド
To: ******
Sent: Thursday, January 14, 2010 11:40 AM
Subject: Re: ギターアンプの真空管について質問(見積もり)です。

お問い合わせいただきありがとうございます。

ヴィンテージサウンド代表の佐々木と申します。

【現状サウンドで気になる点】

ハイゲインサウンド設定時耳障りな高音が出てしまう。時間経過と共に音量が若干下がる。購入時より歪みが弱く感じる。

→真空管の劣化特有の現象です。劣化が進むと、ローが出なくなり、歪みにくくなるとともに、きついハイが出るようになります。

プリ管とパワー管の両方を同時交換されることをお薦めいたします。

【目指したいサウンド】(自由フォーマットです。理想サウンドを教えてください。)

良く歪み、ローミッドが強く且つハイも抜けるサウンド。粒立ちが良く、キメが細かくシルキーでウォームなサウンド。

→ご予算2万円以内ですと、ご希望のサウンド実現が非常に厳しいですが、一応、理想サウンドにもっとも近い

組み合わせをご提案いたします。

【お見積もり1】ミッドローが良くでて、しかも、レンジが広いため、ハイの抜けもすばらしい。特筆すべきは、歪ませると、絹のような

滑らかさで木目細かい歪みと、高解像度が得られます。

6L6GC-STR TUNG-SOL 4本マッチ 真空管MX29 【送料無料】 12,600円
http://www.vintagesound.jp//index.php?main_page=product_info&cPath=520_582_593_594&products_id=45984

12AX7 Mullard 5本マッチ 高ゲイン 真空管MX13 【送料無料】 33,100円
http://www.vintagesound.jp//index.php?main_page=product_info&cPath=520_521_534_539&products_id=44539

【総額】45700円

 

【お見積もり2】ご予算に近いものでセレクト。ミッドローが出るようになりますが、歪みの木目細かさは出ません。
12AX7 TUNG-SOL 5本マッチ 高ゲイン 真空管MX13 【送料無料】 16,200円
http://www.vintagesound.jp//index.php?main_page=product_info&cPath=520_521_534_539&products_id=44574

6L6GB Sovtek 4本マッチ 真空管MX29 7,600円
http://www.vintagesound.jp//index.php?main_page=product_info&cPath=520_582_593_594&products_id=45924

総額23800円

よろしくご検討下さい。

 

I様からのご返信

From: ******
To: 真空管専門店のヴィンテージサウンド
Sent: Monday, February 15, 2010 7:54 PM
Subject: Re: ギターアンプの真空管について質問(見積もり)です。

Vintagesound ヴィンテージサウンド 佐々木様

以前見積もりをお願いしたIという者です。

購入予算を50000円まで出せるようになりましたので下記の商品にしようと思います。
6L6GC-STR TUNG-SOL 4本マッチ 真空管MX29 【送料無料】 12,600円
http://www.vintagesound.jp//index.php?main_page=product_info&cPath=520_582_593_594&products_id=45984

12AX7 Mullard 5本マッチ 高ゲイン 真空管MX13 【送料無料】 33,100円
http://www.vintagesound.jp//index.php?main_page=product_info&cPath=520_521_534_539&products_id=44539

【総額】45700円

最後にもう1つ質問なんですが、メサブギーは固定バイアスということなのでそちらでセレクトされた物をそのまま交換して良いのでしょうか?

それとも今使用しているパワー管をそちらに送りまして測定してもらってからのほうが良いのでしょうか?

よろしくお願いします。

 

ヴィンテージサウンドよりバイアスフリー倶楽部のご案内

From: 真空管専門店のヴィンテージサウンド
To: k-somi
Sent: Monday, February 15, 2010 8:03 PM
Subject: Re: ギターアンプの真空管について質問(見積もり)です。
I様

いつもお世話になっております。
ヴィンテージサウンド代表の佐々木と申します。

真空管のご依頼をいただきありがとうございます。

>最後にもう1つ質問なんですが、メサブギーは固定バイアスということなのでそちらでセレクトされた物をそのまま交換して良いのでしょうか?
>それとも今使用しているパワー管をそちらに送りまして測定してもらってからのほうが良いのでしょうか?

今回は、純正管以外の交換でございますので、弊社のバイアスフリー倶楽部(無料です)をご利用いただくのが
安全に交換できますのでお薦めいたします。
メサブギーのお客様のほとんどは、このバイアスフリー倶楽部をご利用いただいたております。

お申し込みは簡単です。
添付の申込書1枚目に必要事項(ご購入される真空管等)をご記入いただき、現在ご使用中のパワー管4本を
弊社宛に送付いただくだけです。

送付方法や梱包の仕方等につきましては、添付ファイルをご参照ください。

パワー管到着後、即日(但し、水木曜日定休のため翌営業日)、代引きにて発送いたします。

よろしくご検討くださいませ。

I様より、真空管の到着 

数日後、I様より、パワー管とバイアスフリー倶楽部の申込書が宅配便で到着しました。早速、開封し、各パワー管を測定させていただき、逆バイアス調整により、同特性の新品パワー管をセレクトさせていただきました。

そして、お預かりしたパワー管、逆バイアス調整した新品パワー管および御注文のプリ管を同日発送させていただきました。

 

I様より、大変うれしいご報告

真空管を発送させていただいてから、間もなく、I様よりつぎのメールが届きました。

From: ******
To: 真空管専門店のヴィンテージサウンド
Sent: Saturday, February 20, 2010 7:07 PM
Subject: Re: 真空管発送のご案内
ヴィンテージサウンド 佐々木様

早速アンプに搭載してみました。思っていたイメージ通りのサウンドに大変感動しております。
特に歪の粒立ちが気持ちよく、いつまでも弾いていたくなるアンプになりました。

これからもアンプの事で利用させていただきたいと思います。
ありがとうございました。

 

最後に

真空管のコンサルティングを行う者にとって、I様より最高のお褒めのお言葉をいただきました。

今後もお客様に感動を与えられるようなお手伝いをさせていただければ幸いです。

最後に、この場を借りて、I様ありがとうございました。

2010.2.21                          

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オーダーメイドの「真空管選び

真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(最終回)

土曜日, 2月 20th, 2010

真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(最終回)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

最終回は、真空管の寿命について、残りの要件について説明します。

(2)真空度の低下

真空管は、所定以上の真空度が維持されて、はじめて正常に動作することは言うまでもありませんが、様々な原因で真空度が低下し、寿命となります。

最もわかりやすい例ですと、目に見えないガラスの亀裂により、内部に空気が混入してしまうことです。空気が混入する経路としては、ピンと真空管内の各電極とを接続するジュメット線近傍です。

ジュメット線は、真空管のガラス底面を貫通してなり、その熱膨張率は、理論上、ガラスの熱膨張率と等価とされております。しかしながら、ジュメット線の材質の不均一等により、熱膨張率にはわずかな開きが存在します。

この開きが大きい固体ですと、通電して短時間で、温度上昇とともに隙間ができ、空気が混入し、その真空管は、寿命となります。空気が混入した場合には、ゲッタと呼ばれる鏡面部分が真っ白く変化しますので、目視でも判別できます。
(3)ヒータの断線

振動や経年劣化により、ヒータが断線すると、熱電子を放出させることができませんので、真空管の寿命となります。ヒータが断線すると、オレンジ色に点灯しなくなります。但し、現行品の12AX7等では、構造上、オレンジ色に光る部分がマイカ板で隠されているものがありますので、ヒータが断線していなくても、点灯状態が見えませんので注意が必要です。

なお、ヒータ断線の有無は、テスターを使って確認してください。テスターは、抵抗レンジに合わせて、2本のテスター棒を、真空管のヒータピン(2本)に当接させて、導通が無ければ断線と判断できます。
(4)電極間ショート(絶縁不良)

真空管内部は、針金や金属板が近接配置された構成とされているため、振動により、それらが接触する場合があります。接触した場合には、電極間がショートするため、真空管の寿命となります。電極間ショートの有無は、テスターで各電極間の導通を調べるか、真空管試験機でショート試験の実施でわかります。

(5)許容値以上のノイズ発生

真空管のトラブルで最も多く、やっかいなのがノイズの発生です。真空管の場合、マイクロホニックノイズ、ハムノイズ、残留ガスノイズ、フリッカノイズ、ショットノイズ等が挙げられますが、これがら複合的に起因していることが多いのです。

どんな真空管にも、必ずノイズが存在し、個体差により、ノイズの大小が存在します。従って、ノイズが許容値以上となった場合に、真空管の寿命となるのです。
(6)物理的な破壊(例えば、ガラスが割れる)

上述した6要件のうち最もわかりやすいものが本要件です。真空管を誤って落としたら割れたという苦い経験をお持ちの方は多いことでしょう。かくゆう私もこれまで100本以上は割っているはずです。

また、ガラスが割れなくても、ナス管の場合には、電極が傾き、電極間ショートしてしまうことが多いので注意しましょう。ナス管の場合には、縦置きにした状態で保管するとともに、配送梱包時には、天地無用指示を明確にしてください。

以上

2010.2.20                           

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真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(その3)

金曜日, 2月 19th, 2010

真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(その3)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

前回の「(c)真空管の内部抵抗の増加」について簡単に説明します。真空管を単純化したモデルは、真空管に電圧をかけて電流を流すというものです。文系の方でも、電圧がかかったら、電流が流れるという物理現象を、経験的にイメージできると思います。

ここで、中学校の理科で登場した「オームの法則」を思い出しましょう。このオームの法則は、電気関連の諸法則の大親分であり、次の(1)式で表されます。

電圧=抵抗×電流・・・・・(1)式

(1)式における抵抗は、真空管の内部抵抗のことです。抵抗とは、電流の流れにくさのことです。従って、抵抗が小さいほど、電流が多く流れ、逆に、抵抗が大きいほど、電流が少なくなります。この関係を明確にするために、(1)式を電流の式に変形すると、つぎの(2)式となります。

電流=電圧/抵抗・・・・・(2)式

(2)式より、電流は、電圧を抵抗で割った値ですので、分母である抵抗が大きくなると、電流が少なくなり、逆に、分母である抵抗が小さくなると、電流が多くなります。

ここで、抵抗がゼロだったらどうなるでしょうか?

答えは、電流は無限大となります。昔、流行った超伝導の考え方です。超低温状態にすると抵抗がゼロになる物質を超伝導物質と呼びます。

真空管の場合には、内部抵抗は、ゼロではありませんので、電流は、有限値となります。

上述したオームの法則を理解した上で、アンプのメインスイッチだけをオンにした状態、つまり、ヒータだけを点灯させて、プレート電流を流さない状態では、ヒータにより加熱されるカソード電極に中間層抵抗(interface resistance)が生成されるという問題が発生します。

この中間抵抗は、カソード電極の基体金属と、この基体金属を被覆する酸化物と間に生成され、カソード電極に対して、直列に介挿されます。つまり、(2)式の抵抗は、(製造時の内部抵抗)+(中間層抵抗)となるため、中間層抵抗が大きくなるに従って、大きくなります。これにより、電流が少なくなり、許容値以下になると、真空管の寿命となります。

この中間層抵抗は、真空管を普通に使っている状態、換言すれば、メインスイッチとスタンバイスイッチの双方をオンにして、ヒータを点灯させかつプレート電流を流している状態でも生成されますが、その成長スピードは遅いので、問題にはなりません。

これに対して、メインスイッチのみをオンにして、プレート電流を流さずに、ヒータだけを点灯させると、中間抵抗層の生成が著しく、真空管の内部抵抗を短時間に増大させてしまいます。おのずと、真空管の寿命も、極端に短くなります。

おわかりいただけたでしょうか。このことを知っていることで、長期的に見れば、真空管の交換コストを低減させることができるのです。
これらを踏まえて、アンプの起動は、メインスイッチをオンにして、カソードからの電子放出が始まる1〜2分後に、スタンバイスイッチをオンにして、プレート電流を流し、中間層抵抗の生成を抑制するというのがベストの方法です。

また、ステージの休憩中に、スタンバイスイッチだけをオフにして、休憩後にオンにしている方も散見されますが、この行為は、休憩中に中間層抵抗をどんどん成長させ、真空管の寿命を縮める行為に他なりません。

休憩時間が長い場合は、メインスイッチとスタンバイスイッチの両方をオフにするか、短い場合には、両方オンにしっぱなしにするのが最も効率的な使用方法ということができます。

そして、ステージが終了したら、「スタンバイスイッチ」をオフにした後、「メインスイッチ」をオフにするという順番が正しいオペレーションです。

ぜひお試しあれ。

次回は、真空管の寿命のその他要件について、さらに解説してゆきます。

つづく

2010.2.19                            

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真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(その2)

火曜日, 2月 16th, 2010

真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(その2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

前回は、真空管アンプの「スタンバイスイッチ」だけをオンにした状態が継続されると、真空管の寿命が著しく短くなる旨の説明をしましたが、今回は、技術的な根拠を説明したいと思います。

まず、真空管の寿命とは、どういう状態を指すのでしょうか。主として次の6要件が挙げられます。

(1)プレート電流が許容値以下に減少(電子放出量の減少)
(2)真空度の低下
(3)ヒータの断線
(4)電極間ショート(絶縁不良)
(5)許容値以上のノイズ発生
(6)物理的な破壊(例えば、ガラスが割れる)

つまり、これらの要件のうちいずれか一つに該当した場合には、「その真空管は寿命である」、ということができます。

次に各要件について、詳述します。

(1)プレート電流が許容値以下に減少(電子放出量の減少)
真空管の特性を理解する上で最も重要なファクタは、電流と電子です。電流は、電子の流れのことを指します。電流は、プラスからマイナスへ流れますが、逆に、電子は、マイナスからプラスへ移動します。混乱しそうですが、「電流と電子の流れる方向は逆だ」と覚えてください。

これは、電流を発見した先人が、自然界の法則の通り、「きっと、電流は、プラスからマイナスへ流れるであろう」と定義しこれが広く認知された後に、電流の実体である電子が発見され、実は、マイナスからプラスへ流れることが判ってしまったことが原因です。

直熱管(2A3,300B)の場合には、ヒータの表面に酸化物が被膜され、ヒータの温度上昇に伴い、酸化物から熱電子が放出されます。直熱管とは、ヒータとカソードが一体にされた構成の真空管を指します。直熱管は、ヒータが断線しやすく、酸化物が剥離しやすいという欠点を有しているため、後述する傍熱管に改良されてゆきます。

一方、傍熱管(KT88,EL34)の場合には、酸化物が塗布されたカソードの内部に設けられたヒータの温度上昇に伴い、カソードが加熱され、表面から熱電子が放出されます。傍熱管とは、ヒータとカソードとが別体とされた構成の真空管を指します。

真空管の主役は、これらの熱電子(以下、単に電子と称する)、すなわち、電流(プレート電流)です。極論を言えば、プレート電流をうまくコントロールすることにより、増幅作用や整流作用という真空管の基本的な作用を実現させることができるのです。

従って、電子の放出量が減ると、プレート電流も減少し、真空管としての機能が低下し、寿命に至るのです。電子放出量(プレート電流)が減少する主な原因は、次の通りです。

(a)酸化物の剥離
(b)酸化物の蒸発
(c)真空管の内部抵抗の増加

ここで、少しだけ、種明かしをすれば、「(c)真空管の内部抵抗の増加」の原因は、メインスイッチだけがオンとされたた状態が継続されることです。

次回は、真空管の内部抵抗とメインスイッチの関係を深く解説してゆきたいと思います。
つづく

2010.2.16                            

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オーダーメイドの「真空管選び

真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(その1)

月曜日, 2月 15th, 2010

真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法(その1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

先週までは、顧問の税理士先生に提出する決算資料の作成と、SOUND BAR(真空管聴き比べ)の翻訳作業に忙殺されておりました。これらの作業が無事終了したため、久しぶりのブログ更新に至りました。

SOUND BAR(真空管聴き比べ)の翻訳は、EL34シリーズ(全673曲)について、英語、独語、仏語、伊語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語、韓国語、中国語(簡体字)および中国語(繁体字)という10カ国語です。Dr.Subsonic氏の論評を上記言語に翻訳する作業は、言葉のニュアンスを伝えるのが最も難しかったです。

先週、著作者であるDr.Subsonic氏に翻訳内容の検収を依頼しており、OKをいただければ、WEB公開作業を進めたいと思います。

それでは、本題に入るとしましょう。

私は、仕事柄、ネットに溢れる真空管に関する情報をチェックする機会が非常に多いのですが、まさに玉石混合状態です。毒にも薬にもならない情報であれば、問題ありませんが、中には、毒にしかならない情報もありますので、今回は、その一つを取り上げてみることにします。

「真空管を痛めないために、ギターアンプのメインスイッチを入れた後、30分ほどかけて真空管を十分に暖めてから、スタンバイスイッチを入れるようにしましょう。」

とか、

「新品の真空管を購入した場合には、メインスイッチだけをオンにした状態で、24時間放置してエージングを実施しましょう。こうすることで、真空管の寿命をのばすことができます。」

これら2つの情報をどこかで一度は目にしたことがあると思います。

残念ながら、いずれの情報も、「真空管の寿命を著しく短くする効果的な方法」にほかなりません。

いわゆる真空管の都市伝説の一つで、百害あって一利無しのガセネタです。

それでは、解説しましょう。

2つの情報のポイントは、「メインスイッチ」をオンにした状態、換言すれば「スタンバイスイッチ」をオフにした状態で、長時間放置するということです。真空管から見た場合、「メインスイッチ」をオンにした状態は、ヒータ電極に電圧を印加して、ヒータを点灯させることです。単にヒータが点灯した状態では、プレート電流は流れません。従って、この状態では、真空管は動作しません。

一方、「スタンバイスイッチ」をオンにした状態は、プレート電極にプレート電圧を印加して、プレート電流を流すことです。すなわち、「メインスイッチ」と「スタンバイスイッチ」が両方オンで、真空管にプレート電流が流れることで、増幅作用を発揮できる状態になるのです。

結論から言えば、「スタンバイスイッチ」だけをオンにした状態、すなわち、ヒータだけを点灯させた状態が継続されると、真空管の寿命が著しく短くなります。

何故、寿命が短くなるかという、理論的な考察は、次回です。

つづく

2010.2.15                            

Good music !

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